トリミングとは？トリミングとグルーミングの違いについて紹介

【トリミング・グルーミング違い】トリミングの目的とは？

トリミングとは、ハサミやバリカンなどを使って、犬の毛をカットして綺麗に整えることを指します。そんなトリミングの目的には、大きくわけて3つあります。ここでは、トリミングの目的について詳しくご紹介します。

体を清潔に保つ

トリミングには、犬の体を清潔に保つという目的があります。トリミングを行わなければ毛は伸び続け、不衛生な状態となり、雑菌が繁殖する原因になります。しかし、伸びすぎた毛をしっかりと綺麗にすることで、犬の毛を綺麗に保つことができるのです。また、毛をカットすることで、風通しがよくなり、ノミやダニなどの発生予防にもつながります。

ケガの防止

トリミングにはケガを防止するという目的もあります。毛が伸びすぎると肉球部分を毛が覆ってしまい、滑りやすくなります。しかし、トリミングで毛をカットすれば、足元が滑りやすくなるのを防ぐことができるため、犬のケガの防止につながるのです。

熱中症の防止

犬のトリミングには、熱中症を防ぐ目的もあります。犬は全身を毛に覆われているため、夏になると毛の中に熱がこもりやすく、熱中症になりやすいです。そのため、毛を短くするカット（サマーカット）により、毛の中の空気の入れ替えがよくなり、毛の中に熱がこもるのを防ぎます。その結果、犬が熱中症になる危険性を下げることができるのです。

【トリミング・グルーミング違い】グルーミングの目的とは？

グルーミングとは、「犬の手入れ全般」のことを指します。そのため、毛のカットに限らず、ブラッシングや爪切り、耳掃除などのさまざまな作業を行います。グルーミングもトリミング と同様に、外見や美しさを保つだけでなく、さまざまな目的があります。ここからは、グルーミングを行う目的についてご紹介します。

健康管理

グルーミングに欠かせないブラッシングには、絡まった毛をほどくだけでなく、血行を促進して新陳代謝を高めるといった目的があります。また、実際に毛をかき分けて地肌を見ることによって、皮膚病やノミ、ダニといった害虫の早期発見にもつながります。

信頼関係を高める

グルーミングを定期的に行うことで、愛犬と飼い主との信頼関係を高めるという効果も期待できるでしょう。飼い主が愛犬の体を直接触り、ケアしてあげることは、一緒に生活する上で重要なコミュニケーションといえます。

トリミングとグルーミングの「お手入れの範囲」の違い

トリミングとグルーミングの大きな違いは、「お手入れの範囲」です。グルーミングでは、ブラッシングやシャンプーをして汚れやホコリを洗い流して体を綺麗にするのに対して、トリミングは犬の毛をカットまで行います。そこがトリミングとグルーミングの大きな違いといえるでしょう。

トリミング犬種とグルーミング犬種の違い

トリミングが必要な「トリミング犬種」と、グルーミングが必要な「グルーミング犬種」は異なります。最後に、トリミング犬種とグルーミング犬種についてご紹介します。

トリミング犬種

犬の毛には「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類の生え方があります。「下毛（アンダーコート）」と「上毛（オーバーコート）」の2層構造のようになっていること犬は、「ダブルコート」と呼ばれます。ダブルコートの犬の場合、約半年に1度アンダーコートが抜け落ち、新しい毛が生えてきます。

一方、「シングルコート」の犬の場合、毛が生え変わる時期がないため、一生伸び続けることが特徴です。そのため、定期的にトリミングを行う必要があります。したがって、シングルコートの犬は、トリミングが必要なトリミング犬種となります。

グルーミング犬種

プードルやマルチーズなどは毛のカットが必要なトリミング犬種ですが、グルーミングは特定の犬種を指すのではなく、すべての犬種で必要になります。トリミングが必要な犬種を除いた場合、ダックスフンドやチワワ、ゴールデンレトリーバーなどのさまざまな犬種が対象として挙げられます。

つまり、「グルーミングをする必要がない犬種はいない」と考えていいでしょう。

まとめ