トリミングの必要性とは？トリミングが必要な犬種や頻度を紹介

トリミングの必要性とは？

トリミングは美容やオシャレのためだけでなく、健康や衛生を保つためのものでもあります。まずは、トリミングの必要性についてご紹介します。

毛を清潔に保つ

犬は全身を毛に覆われており、この毛の働きよって体温を保ち、外からの衝撃を和らげてケガを防いでいます。しかし、毛を切らずに放置しておくと、毛の中の湿度が高くなり、雑菌が繁殖する原因となります。

また、毛玉などができてしまった場合、そのまま放置しておくと炎症の原因になることもあるのです。さらに、肛門や尿道付近の毛が長いままでは、排泄の度に毛が汚れて、感染症を起こす危険性も出てきます。

しかし、トリミングで伸びた毛をカットすることで、毛を清潔に保つことができ、皮膚病や感染症の予防につながるのです。

ケガの防止

犬の足の裏にある肉球は、足の負担を減らすクッションや滑り止め、汗をかくなどの役割をはたしています。この肉球の間にも毛が生えてくるため、毛が伸び続けると滑り止めの役割を十分に発揮できません。そのため、とても滑りやすくなり、歩いたり走ったりするとき、転ばないように犬が足を踏ん張ってしまい、関節に大きな負担がかかります。

そして、その負担によるダメージが蓄積すると、関節が痛んだり、転倒してケガや骨折してしまったりする危険性があります。しかし、トリミングで足周りの毛をカットすることで、ケガの防止にもつながるのです。

熱中症の防止

夏の暑い時期になると、心配なのは熱中症です。犬は体全体を毛で覆われているため、体温がたまりやすくなります。毛を短くするカット（サマーカット）により、毛の中の空気が循環しやすくなり、熱がこもるのを防ぐため、熱中症のリスクを下げられます。

ただし、短くしすぎると、皮膚が直接紫外線にさらされたり、生えてくる被毛の質が変化したりするため、トリミングを行う際は注意しましょう。

病気の早期発見につながる

トリミングの際は、犬の全身に触れたり、毛をしっかりとかきわけたりして皮膚をチェックするため、皮膚病や腫瘍などを早期発見できる可能性があります。とくに毛の量が多い犬種は、皮膚の異常に気づきにくいです。ドッグサロンでは、本格的な健康診断ができるわけではありませんが、シャンプーやカット、耳掃除を行いながら、体の異変をチェックすることが可能です。

トリミングが必要な犬種

犬の毛の生え方は、「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類のがあります。ダブルコートの犬種は、「下毛（アンダーコート）」と「上毛（オーバーコート）」の2層構造になっており、年に2回（春・秋）に生え変わるのが特徴です。一方、シングルコートの犬種は毛が抜けにくく、伸び続けるため、定期的にトリミングが必要な犬種です。

シングルコートの犬種は、以下のようになります。

• プードル
• ヨークシャテリア
• マルチーズ
• シーズー

ダブルコートの犬種の場合、トリミングは必ずしも行う必要はありませんが、自宅で定期的にブラッシングなどのお手入れはしてあげるようにしましょう。

トリミングの頻度

トリミングの頻度は犬種や毛の長さ、季節などによって変わりますが、基本的に月に1回程度が目安となります。毛を短くカットすると2〜3か月は持ちますが、1か月に1回の頻度にしておくことで、希望のスタイルにでき、病気の早期発見にもつながります。

また、先述した毛が伸び続けるシングルコートの犬種の場合は、月に1回程度を目安にトリミングを行うのが基本です。一方、ダブルコートの犬種はとくにトリミングの必要性ありませんが、目元の毛が伸びてくると目に入ってしまうこともあります。そのため、目元や口元、足先、お尻周りの毛などは、犬の健康を保つためにダブルコートの犬種もカットしてもらうことをおすすめします。

まとめ